母と留守番～☆

　　

静岡の末妹宅に身を寄せている母ですが。。。

妹家族が 数日間 家を離れることになり、

足の悪い母はそのまま家に残るので

その間の留守番を頼まれました。

気易く引き受けて出かけました。が・・・、

廊下のスイッチはどこ？、　スプーンは？

洗剤は？、　　フライパンは？

何かをしようとすると、、”○○はどこ？”　の連続で、

つまずいてばかりの　ノロノロ運転、、、

妹には事前に　ザッと教えて貰ったけれど

一気に頭に入れることが多すぎて、、、

半分は宇宙人（とは妹の弁）の母に訊いてもムリなので、

ひたすら自問自答。

仕方がない・・・

”ストレス” を ”脳トレ” に置き換えることにして。。。

冷蔵庫には　沢山の食材が詰め込まれていて

妹のこころ配りが伝わってくる。

何を作ろうか・・・

我が家では見かけないモノが顔を揃えているので

サッパリ イメージが浮かんでこない。

結局、材料の寄せ集めで作った煮物や　即興の厚焼玉子

中華風サラダなど　”なんちゃって”　を極め、

思いつくまま作って、冷蔵庫に入れて置きました。

数日たって夜遅く帰宅した妹家族は　

お腹も空いていたみたいで

美味しい！　美味しい！を連発しながら　殆ど平らげて・・・

家政婦のお役目果たせた、というか　嬉しかった。

母といえば、

先日　読んだ　小説『わが母の記』に沿って考えてみると

母は６０代から現在までのの暮らしは

消しゴムで まだらに消してしまったみたいで。。。

４０代の頃の話しになると、

目を光らせて頬を紅潮させて喋り出す。

その頃は　マゴ守りを盛んにしていた時期なので

よほど愉しかったのでしょうね。

相手によって　喋る内容も若干変わるみたいで

妹の娘（姪）には　２０代の頃　

自転車を漕いでアメリカ映画を見に行ったことを

笑い転げながら話して聞かせるとか。。。

”母は４０代～２０代に生きている”

そう思えば　

今話したことを５分も立たないうちにまた聞き返してくる

あの虚しい会話のストレスを　吹っ飛ばしてくれそうです。

とまあ、

何年ぶりかで母のお喋りも聞けたし

毀れかけた頭の中も覘くことができたから

あ、そうそう　

私の存在も母の中ではまだ無事だという事も分かったから

いろんな意味で　意義のある数日間でした。